(昭和51年)
(4)酸性体質をアルカリ性体質に戻せるか(6)血液型と体質

(イ)
梅と言うものは、昔から”お腹の薬になる健康食品”とされて来たように、先ず胃腸を整えます。
伝染病などの胃腸病を治したりはしませんので間違えない事。
衰弱した胃腸を整えるのです。
便秘しやすい、下痢しやすい、胸やけがする、息が臭い・・・など、特に病気とまでは言えない、これらの症状を元気にするのが梅の基本的効用です。
最大の特徴は、詳しく前述したように、偏食のクセが直ってしまう事です。
クセと言うのは病気とは違いますから、『治る』とは書かず『直る』と書きましたが、病気以上に厄介なものが《食物の好き嫌いのクセ》でしょう。

(ロ)
胃腸が正常になり、偏食グセが直ると、次には色々の慢性病が治って行きます。これは、梅雲丹が直接効くのではなく、自分自身の自然治癒力が活躍するのですが・・・・。
肩こり、神経痛、痛風(肝臓病)糖尿病(膵臓病)など、一般に成人病と言われるものの殆どが好転していきます。
胆石症と言うのは、一種の肝臓病と考えることも出来、肝臓から分泌される《胆汁》の中に油脂分が混ざって来て、胆のうの中で固まるものを胆石を言いますが、油が硬くなったものです。
胆汁は、油を消化分解する酵素液ですから、胆石も溶かす筈ですが、次々に肝臓から油脂が落ちて来れば際限がありません。
少し長くかかりますが、胃腸の次には肝臓が整い、油脂分などを洩らさなくなると、胆石は自然に消滅していきます。

(ハ)
アレルギー性
の多くの症状がありますが、成人病と同じように”野菜嫌いの人”に多く、野菜好きに変身すると自然にアレルギー症も消えました。

(ニ)
肋膜炎が治った等と言うお便りを下さった方があり、面喰った事があります。恐らく、胃腸がよくなって栄養分の消化吸収率が高まり、好結果になったのでしょうが・・・・・。
健康の大本、土台は胃腸である、と言うのは、昔から変わらぬ常識です。

(ホ)
以上に述べたように、梅雲丹は単純な物でややこしい理屈で解説するものではありません。
それは、馬油と非常に良く似た、単純明解な自然物です。
第一に胃腸を整え、
第二に血液をアルカリ性にする
(浄化する)だけなのです。
尿酸などが多くなった酸性血液は粘ば粘ばしていますが、野菜好きのアルカリ性の人の血はサラサラしています。
血液がさらつくと心臓は楽になり、全身の血行が良くなります。栄養を全身に運び、老廃物を排出するのは総て血液が行うのですから、血の巡りが良くなる事は非常に大切な事、それを理解してください。

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