(昭和51年) |
野菜は大好き、梅干しも好きと言う人は、体質は勿論アルカリ性体質でしたが、不思議なことに、血液型がB型の人に多いのです。AB型の人もB型に次いでいました。酸性体質の人は殆ど肉好きで、O型血液の人が一番多く、O、A、AB、Bの順でした。 昭和46年に調べた事ですが、或る会社の婦人パート社員の血液型を調べてみると、80%がB型で、A型は三人、O型は一人だけでした。 中年を過ぎた家庭の主婦で、家庭の仕事もしながらパートに出て働く元気があるのは、B型血液人に多いと言う事です。 (注、その当時は、まだパートに出る家庭主婦は、余り多くありませんでした。) これは、野菜好きで、アルカリ性体質の多いB型人間の健康の現れのようです。 反対に、成人病になっている酸性体質の人を調べてみると、O型が一番でA型がOよりやや少なく、ABとBは滅多にいません。 日本人の血液型の割り合いは、A型40%、O型30%、B型20%、AB型は10%ですから、OとBが実に対象的な事が解ります。 癌で早逝された池田勇人首相はO型でしたし、(大平首相もO型)佐藤首相は平均的A型、健康とバイタリティーのB型首相は田中角栄さんです。 政治家としての批評は別にして、野菜好きのアルカリ性体質は、確かにB型に多いのです。 先年、東大病院が発表した同病院癌病棟の患者の血液型は、O型が圧倒的に多く(65%)A型が2位(30%)、AB型が3位(4%)、B型は一人で一%もないと言う率でした。 癌は、現代の日本では経済と共に高度成長した病気で、不況知らずに伸び続けております。 元々欧米諸国に多かったのですが、日本人の食生活が美食贅沢になるにつれて、癌も糖尿病も痛風も増加して来ました。 癌は遺伝する、などと言われた事がありますが、これは体質の遺伝と言うより、食物の好き嫌いの習慣を受け継ぐのが原因です。 肉好きの家庭の子は、又肉好きになるからです。 肉は好きでも構いませんから、野菜も好きになるように育てる事です。 欧米人は、肉を食べる時は必らず野菜も沢山食べますが、日本人は、肉をお菜にして白米や白パンを食べたりします。 これは、まるで酸性食品ばかりの食事ですから、成人病になりたがっているようなもの、生れ育った時は貧乏で苦労した人が、事業に成功して金持ちになった挙句、日本流の美食に切り替えて成人病になる人がいます。 いくら金持ちになっても、食生活だけは質素にした方が、長生きできるのに・・・・と、注意したくなるのです。 大金持ちで長生きしている人が稀にいます。そんな人の食事を覗いてみると、目刺しを骨ごと食べていたり、鰯だんご汁を食べていたり、大根葉のおひたし等を食べておられるので驚きますが、皆さんも自分の周囲で長寿の方の食事を調べてごらんなさい。 間違いなく、質素と言ってもよい食生活をしておられるでしょう。 |