1996年秋

お顧客各位 様

秋も深まりましたが、お変りございませんでしょうか。当方はお蔭さまで無事に仕事に励んでおります。ありがとうございます。今回も、日頃お役に立ちそうなことをご報告いたします。

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アトピー性皮膚炎について
アトピー症の方が尊馬油を手当てにお使いになりますが、それらの方々からのお便りで、効果の良い使い方が解ってまいりました。アトピー症は色々個人的な違いがありますので、一律にこの方法に限ることはできませんが、ご参考にはなると思います。
 まず、お風呂を40度くらいの”ぬるま湯”にして入り、風呂上がりにすぐに馬油をすりこむ・・・・これが『よく効く』と言われる一番数の多いお便りです。

疣(イボ)の治し方
 中年過ぎの方に多い<水イボ>は、首の廻りや胸などに出来ますが、これは馬油を毎日すりこんでいると、日数はまちまちですが、いつの間にか取れてしまう事が知られていました。しかし、若い人にもできる<百疣>は、親イボを焼きつぶして丸二日で全部取ってしまう方法を私が発見していたため、馬油だけでは取れないものと思いこんでおりました。所が、昨年、子供の百疣が馬油で取れたと言うお便りがありましたため、驚いて追試を始め、この1年間で6件の追試をいたしました。毎日お風呂上がりにイボ全部に尊馬油をすりこんでおくと、1ヶ月から長くて2ヶ月くらいで、百疣もあとかた無しに取れました。イボなんかで困っている人は少いでしょうが、もし困っている人がいたら役立てて下さい。

ソンバーユの名称と宮沢賢治
 今年は宮沢賢治の生誕百年の年だそうで、宮沢賢治の文学が見直されています。そのせいで、賢治愛好家の方から何通もお便りを頂きましたが、ソンバーユの名前のことで、宮沢賢治の『北守将軍と三人の医者』の中の北守将軍の名前がソンバーユーだからです。尊馬油の名前は宮沢賢治に付けてもらった訳ではありませんが、戦後間もない頃から私が宮沢賢治の思想と文学に倒錯していましたため、自分の馬油にソンバーユ(尊馬油)を頂いて命名した訳です。
幼稚と言われるかもしれませんが、私共の会社は宮沢賢治にあやかって、この40数年を過ごしてまいりました。

びてい骨のマッサージ
 ソンバーユの愛用者の方からのお知らせで追試したことですが、ほとほと感心する効能が解ったのでお知らせいたします。
中年から後の、老化と言うか劣化と言うか、訳の解らぬ肉体の疲れを治す方法です。
 人間も昔は尻尾が生えていたらしく、尻尾の骨の残りみたいなのが、お尻の上部の中心にあります。びてい骨と言います。その<びてい骨>を中心にして、のの字を書くような要領で馬油マッサージをするのです。馬油で滑りは良いので、少し強く押さえつけるように、或いは軽く或いは強く、のの字マッサージをしてみて下さい。
 お風呂上りや就寝前が効果的です。
 これは、1日や2日では効能は少ししか解りません。・・・・が、効能が毎日積重なって行くようで、日が経つにつれて効きめが強くなり、疲れた体全体が活性化して行くのが感じられるでしょう。マッサージする時間が短くてよく、1回に1分間で良いのですが、毎日続けるのがコツのようです。
 ついでに腹部もマッサージすると便秘が解消する、と言う人もいますが、先ずお疲れの方は是非お試し下さい。

ペットの大怪我
 我が家の猫(生後1年半)が、車にひかれて大怪我をしました。外に出たまま帰って来ないので捜し廻っていましたら、丸二日たって、大怪我をして物陰で動けなくなっているのを発見し、もう駄目かと思いながら連れて帰り、ソンバーユを塗りつけてやりました。殆ど死にかけていたのですが、翌朝は声を出して鳴くようになり、それから日毎に薄紙をはぐように回復してゆき、腰から下は皮が剥げていましたのに、2ヶ月経った今は尻尾だけが赤身のソーセージのような皮無しですが、80%は皮も出来て毛も生えそろいました。赤身になった尻尾は、先端の方から少しづつ乾からびてちぎれ落ち、大分短くなっていますが、今年中には完治するでしょう。
 人間でもペットでも、怪我をして馬油で手当てすると、先ず化膿しませんし、治った後に傷痕が残りませんので、何度経験しても感心いたします。埼玉県のお客様は、1歳半のお子様の顔の怪我を尊馬油で治され、怪我したばかりのひどい状態から12日間、毎日写真に撮って送って下さいました。殆ど治って来た時に写真を撮ろうと思いつくことはありますが、怪我の直後からの写真は殆んど無かったので、大変な参考になりました。

以上近況ご報告申し上げます

合掌