これらは、馬油の第二の性質、《血行の促進》を利用すれば良いのです。
肩こりや神経痛は、血液中に尿酸や乳酸が増えて、血液が粘っこくなり、その粘度の高い血は循環が悪く、そのために起る症状ですから、患部を揉んだり、入浴したりして血液の流れを良くしてやるのが良いのです。入浴や揉みマッサージに、馬油を併用すると、思いがけない著効を出します。

次は筋肉痛の治し方について・・・。
筋肉痛の中には、筋肉疲労によるものと、血行不順によるものがあり、普通は筋肉疲労によるものが多いのです。急性のものは≪引きつり≫を起こしたりします。この急性のものは、温ためても治りません。むしろ冷やすと、引きつりは治まります。急激な痛みが充分に治まったら、次に馬油を摺りこんでください。筋肉疲労は、即効的に治す方法はありませんから、気長に無理をせず、少しづつ恢復させるしかありません。